以前までの話はカテゴリの「ギャンブル(過去)」から
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確実に利益が確保できるモーニングイベントで、若者グループに並ぶ時間で負けた私達は、これ以上負けるわけにはいかなかった。絶対に並び順で負けない方法、それは何か。朝一、出来るだけ早く店に来て並ぶ。それでは確実ではない。

そこで考えた方法はこうだ。閉店後店のシャッターが閉まった瞬間に、入口に段ボールを置き席を確保する方法。これが確実かつ究極の方法だった。実は、並べる一番早い時間は日が変わる瞬間ではない。閉店した瞬間なのだ。

ここまで来たらもう無茶苦茶だと思うかもしれないが、これが一番理に適った方法だった。
ライバルと張り合って、どんどん並ぶ時間が早くなっては困る。これはスーパーのの価格競争と似ている。どんどん安売りをして、どちらかが倒産するまで競争をするジレンマにはまってしまう。競争に勝ったとしても、薄利になってしまい経営は行き詰る。

それに比べこの方法は、朝早くに来る必要がない。閉店まで打つことが多かった私達は、閉店時、段ボールだけ置いて帰り、少し早めの朝8時から9時ごろに来ればいいのだ。

これは大成功だったが、この競争はそう簡単に終わらない。

モーニング前日。その日は、閉店まで打っておらず、閉店時間に合わせて私達は店に向かっていた。そこで気のゆるみがでてしまったのだ。

バイクに乗って、閉店時間ちょうどに店に着く。いつも通り、近くのコンビニで段ボールを取りに行く時、すれ違いに若者グループの姿が。手には段ボールを持っている。

「しまった」と思い、私は段ボールを持って走ったが間に合わず、若者グループに一番手を取られたのだ。仕方がないとその場は引き返したが、怒りが込み上げてきた。